戻る
質問者 工務店経営 50代  ニックネーム 「武蔵」 さん
ご質問 この春、女性の新入社員を採用しましたが、女性の営業社員は初めてで、どう指導して行けばよいか悩むところがあります。営業の仕事内容の他に、指導する際に気をつけることは何かありますか?
お答え  ヒナ鳥が生まれて最初に見た動いているものを親鳥と思い込むのと同じくらい、男女問わず新入社員の入社時の刷り込みは強いものです。ですから、営業としての心構えや考え方を教える以前に、まずは経営者の視点を持たせることをお勧めします。例えば、社員一人分の給料を払うためには、会社はどれくらいの売上を上げなければいけないのかとか、または自分がもし経営者だったらどんな社員を必要とするかなどを考えさせたりし、数字的なものを始め、様々な切り口で経営者的な考え方を身に付けさせることが大切です。それが、後々の仕事への取り組み方や姿勢などに良い影響を与えることになりますし、きっと本人のためにもなるでしょう。(これらの感覚を後から持たせるのは、思った以上に難しくなります)

 これも男女問わずですが、叱って伸びる人というのは1割にも満たない程度で、ほとんどの人は褒められて伸びるタイプです。特に女性に対しては、ささいなことでもちょくちょく褒めることがポイント。例えば、「作ってくれたこの資料、わかりやすいね」とか、「さっきのお客様への対応、すごく感じがよくてよかったよ」など、特に言わなくてもいいかなという程度のことでも、必ず言葉にして褒めます。この小さなひと手間が、彼女をやる気にし、もっと期待に応えようという、女性特有のひたむきさを刺激することになります。また、叱るときは彼女自身(存在)を否定しているのではなく、行動(部分)に対して注意していることを伝えるようにしてください。(叱った後のフォローも忘れずに)

 女性社員への教育・指導で心掛けるべきことは、コミュニケーションをマメに取ることです。ささいなことでもきちんと言葉にして褒めたり、会話をしたり。放任主義はいけません。そして、ある程度責任を与えて頼りにすることも大切です。特に住宅営業という仕事は、非常に女性の能力が生かされることや、期待しているということを伝えるようにしてください。営業ということで、壁にぶつかることも不安になることも多いでしょう。ですから、「いざとなったら自分(社長)がいるから大丈夫だ!」ということを伝え、"守ってもらえる"という安心感を与えておくことも、彼女の能力を発揮させるためにも大切です。

 以前採用担当をした経験上感じることは、女性は男性と比較して、ずば抜けて能力が高い人が少ない代わりに、ずば抜けて能力が低い人も少なく、平均的に能力が高い人が多いという点です(比べて男性は、非常に能力の高い人とダメな人との差が大きく、当たり外れがある)。つまり、女性の営業はトップセールスマンになる確率は低いかもしれませんが、コンスタントに契約が取れる、頼もしい存在になる可能性を秘めている人が多いと言えるのです。しかも、住宅営業は女性のきめ細やかな配慮や、生活感覚が生かせる仕事でもあります。彼女の能力を生かすためにも、ぜひ指導に愛情とひと手間をかけてください。

ご質問有難うございました!


今週の余談
 今年も美しい桜を見て、日本の四季は本当に素晴らしいなあとしみじみ感じました。そして桜も葉桜となり、今度は目に眩しい新緑の季節の到来です。

 眩しいと言えば、新入生や新入社員の初々しい姿が思い浮かびます。初々しいのは姿だけではなく、電話応対や接客を受ける際でも、「ああ、新人さんなのね」と感じることが多々あるのもこの季節ならではですね。

 電話をかけた際に、社名の後で「新人の○○です」と言ってくれたり、名札に「新人」と書いてあるのは助かります。こちらも、いつもよりわかりやすく伝えようと気をつけたり、対応が遅くても仕方ないという諦めもつくので、少なくとも事情がわからず待たされてイライラするという思いはせずに済むからです。新人さんの方も、むやみやたらに怒られることも避けられ助かるでしょう。

 いつまでも"新人"に甘えていてはいけませんが、せめて4月いっぱいくらいは明示しておくのも良いのでは。習慣がない会社は、ぜひ検討してみて欲しいと思うのでした。
2007.4.10

ページトップ