最近、あるお宅にお伺いした際に、奥様から「収納を使いこなせない」とお聞きしました。確かにそのお宅は、収納がたくさんある家だったのですが、よく見ると、むやみやたらに収納があるなあという印象を受ける家でした。
何度も言うようですが、収納は量ではなく質、つまり使い勝手の良さが重要です。しまいやすい・取り出しやすいというのはもちろんのこと、そのモノを使うのに便利な場所に収納があることが、快適な収納となるのです。そのことが一番わかるのはキッチン。料理中は、秒単位の作業効率が求められるので、収納の位置が悪いと非常に不便であることがわかります。
前述の奥様のお宅は、ご本人も量にばかり気を取られていた上、営業マンや設計士のアドバイスもなかったために、全体的に収納効率の悪い家となってしまったようです。
私の研修でよくお伝えしているのは、必ず家族、特に奥様の動きを間取りに書き込み、動線のチェックを行なうということ。その家事動線上に、収納計画をすると間違いがありません。
目の前のお客様ご本人の動きを書き込むことが原則ですが、ある程度、標準的な家事の動きを知っておくと提案時も便利ですし、「わかってるわね」と奥様からの好感度も増します。そのためにも、普段からお料理や家事全般を行なっておくとよいでしょう。家事すらも仕事につながるなんて、住宅営業は奥が深いですね。