奥様のこころをつかむ住宅営業マンになれ
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VOL.36 「部屋別提案事例〜和室2」・・・・・ 2004/4/26号
(1)和室のセンスアップ
 和室をセンスよく見せる提案としては、まず琉球畳が挙げられます。荒々しく縁のないこの琉球畳は、若い世代に人気がありますね。
 半帖畳や琉球畳ではなくても、とにかく縁がない、または目立たないタイプが支持されています。もし、縁ありタイプにするならば、えんじ色の縁のタイプにすると、洋家具を置いたときも相性がよく、とてもモダンな感じになってお勧めです。
 和室のリフォームを行なう際に、ぜひこだわって欲しいのはコンセントの位置と数。アジアンムードを求める若い奥様の和室では、照明使いがポイントになるからです。
 また、最近多い、洋室にただ畳を敷いただけのような和室や、床の間がないのっぺりとしたマンションの和室を、趣のあるセンスの良い和室にするためには、床の間代わりのつくり付け飾り棚が活躍します。壁の低めの位置に、奥行きの浅い木の棚を取り付けて、香炉や和食器などをオブジェとして飾ると、それだけで和室の雰囲気を変えることができるでしょう。
 最近、それこそ洋室とほぼ変わらないような、和の趣が全くないモデルハウスの和室をセンスよくしたいという依頼を受け、飾り付けを行なったのですが、畳も壁紙も変えず、小物や照明使いだけでグッと雰囲気を変わらせることができました。
 新築や建て替えと違って、今までの部屋との変化を具体的に比較されるリフォームは、とにかく奥様に「変わった」ことをアピールできなければいけません。
 センスの良い小物や照明を置くだけでも、雰囲気を変えるには有効ですので、できれば今後は小物使いの提案も取り入れて頂きたいところです。
つづく・・・
今週の余談

 新潟の長岡市に行った際、山本五十六氏の生家を見学しました。長岡空襲の際に焼失しているので、生家といっても戦後に復元された家なのですが、間取りや造り自体は忠実に復元されているようで、100年以上前の日本の住宅を知る上で非常に参考になりました。

 いろいろと興味深かったのですが、中でも驚いたのは天井や鴨居の低さです。手を伸ばすと天井に触れるほどで、たった100年程で日本人の身長が変わったことをつくづく感じました。(ただ、特に身長が低かったのは江戸〜明治時代くらいの間で、弥生時代などは身長は高かったという、「へぇ〜」な話を聞きましたが)

 また、天井の低さは身長だけではなく、ここは床に座る空間であるということにも気付きます。椅子に座る生活スタイルが一切ないということです。窓の位置も床に座ったときの視線に合わせてあり、立っていると落ち着かない空間が、床に座ると落ち着き和みました。床に座った視線と言えば、小津安二郎監督は映画の中で、ローアングルをよく用いていましたね。空間のあり方が見事に表現されていたことを思い出します。

 古民家や町屋で暮らすことに憧れ、住み移る若い人達も増えています。日本に西洋の文化が入ってきてから、住宅も生活スタイルも洋風化していましたが、ここ数年デザイン的にも実質的にも、日本の良さを見直す傾向が高まっています。リフォームも、いかにセンスよく快適な「和」を取り入れていくかが、ポイントになるのではないでしょうか。

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