「あなたの長所と短所は何ですか?」この問いにあなたはすぐに答えられますか?
どんな答えでも、ある面から見れば長所であり、ある面から見ると短所にもなります。
必ずしも、自分が短所(長所)だと思っている点が、短所(長所)であるとは限りません。むしろ自分では短所であると思っている点が、他人から見ると長所に感じられていることもあるかもしれません(もちろんその逆も)。そう考えると、自分の長所や短所なんてわからなくなります。
昔読んだ本の中で、「人には最初から長所や短所などなく、ある人との相性では長所になり、ある人との相性では短所になるような、至極あやふやなものではないだろうか」といった一文がありました(かなり古い記憶なので、文面は確かではありませんが)。
当時中学生だった私は、この文を読んだ時に、ちょっとした衝撃を受けたことを覚えています。長所・短所なんて、とらえ方で変わるもの、と思うと質問する意味さえなくなります。
この質問が多いのは採用試験などの面接の場だと思いますが、私がお勧めするのは、長所・短所の質問ではなく、「あなたの成功体験と失敗体験は何ですか?」、それに加えて「失敗した際、どのようにしてその失敗を対処(克服)しましたか?」という質問をすることです。主観的な長所や短所を聞くよりも、もっとその人の人間性が見えてきます。
採用試験を、したり受けたりすることもない人も、上記の質問に対して自分だったら何と答えるだろうと考えてみてはいかがでしょう。自分の行動パターンや価値観などが見えてくるかもしれません。