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VOL.53 「健康問題に過敏な奥様には〜2」・・・・・ 2002/04/22号
■化学物質にも良い面がある
 確かに化学物質は害があります。しかし便利な面があることも否めません。
 自然素材だけで建築出来るなら理想的ですが、コストが高くついたり、カビやダニが発生しやすいこと、メンテナンスに手がかかるなどマイナス要素もあります。化学物質に過敏な奥様は、そういった現実問題になかなか目を向けてくれません。
それらは化学物質で解決出来るわけですが、もちろん健康を考える奥様は、それらを使いたくないと思っています。
 しかし、私達が今さら原始時代の生活に戻れないように、100%天然素材だけで家をつくることなんてほぼ不可能なのです。
環境問題はいつもコストとにらめっこです。このことを理解してもらわなければいけません。
 そこで営業マンに必要なスキルとして、化学物質は必要最低限の量にとどめつつ、共存していく必要があることを語れるという点が挙げられます。そのためには、マスメディアに過剰に振り回されている奥様方へ、正確なデータを数字で説明出来るよう、営業マンも情報収集と勉強が必要です。よく調べてみると、必ずしも重大な問題といえないことも多いのです。
■換気が大切
 化学物質を最低限の量にとは言っても、やはり奥様方は不安でしょう。
 そのために、間取りを換気重視でプランニングするのです。例え有害な物質が排出されていても、新鮮な空気が常に入り一箇所に空気が留まっていなければ、有害物質の浮遊量はぐんと下がります。天然素材を使うことはもちろん大切ですが、まずは風通しが良い間取りを考える方が賢明だと提案します。
 風通しを考えるならば、もっと引き戸の提案に力を入れたいものです。最近は、引き戸が効率的な建具だと見直されています。スペースは取らないし、開けっ放しの状態でも見た目におかしくなく換気が良いこと。そして車椅子の人にも、簡単に開け閉め出来るからです。
 もし構造的に風通し面に難がある場合は、引き戸を全面活用することで解消出来る場合もあるでしょう。
 風通しの良さは、健康面でも、家を長持ちさせる面でも重要です。このことを奥様に説明し、有害物質を取り入れることを最低限に抑える努力と共に、間取りでの解消も検討して頂きましょう。
今週の余談

 24時間自動換気システムが売りの住宅も多い現在。好き嫌いはありますが、空気が悪い場所にお住まいの方や、花粉症などアレルギー体質の方はやはり助かっているようです。

 私の自宅はそこそこ交通量がある場所なので、少しは排気ガスが混じっているのでしょうが、それでも部屋中の窓を開け放すと心地良い風が清々しく通り抜けます。

 水が淀むと腐るように、空気も停滞すると何やら気持ちが悪いもの。自動換気でも自然換気でもいいですが、とにかく空気が停滞しないことが、心身そして住宅にとっても大切ですね。

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