それでは、なぜ女性はほめ言葉に「かわいい」という言葉を選んでいるのでしょうか。
先に述べた、幼児性とボキャブラリーの不足も確かに理由の一つですが、それ以外に女性が
「感情型」の生き物であるためと「母性本能」があるためではないかと考えられます。正しくは、母性本能があるように見られたいという潜在意識が影響しているとも思えますが、とにかくその二つが女性の「かわいい」発言の理由として挙げることが出来ると考えられるのです。
- (1)感情型であるとは
- 例えば変わったデザインの椅子があったとします。男性はその椅子を見て「面白い」と発言するのに対し、女性は「かわいい」と発言して、男性に「何でそうなるの?」と思わせます。本来なら変わったデザインであるため、「面白い」という表現の方が適していると思われますが、女性は物事に対して「好きか嫌いか」というように直感で判断するため、「好き」と感じた場合は、より感情に近い表現をしたいのです。
- つまり「面白い」が、どちらかと言うと対象物に距離を置いた、評価に近い表現であるのに対し、「かわいい」は好きという感情を全面的に訴えた表現であるわけです。女性は評価(理論的)ではなく、感情(直感的)で表現するのです。
- (2)母性本能が影響しているとは
- ならば、「好き」と言えば手っ取り早いのではないか。実は、そこに母性本能が影響しているのです。
- 「かわいい」という表現には、対象となるものを愛し、守り、慈しむ感情が含まれているのです。それはまさに、女性が子供に対して抱く母性本能のようなもので、女性はもともとあらゆるものに対し母性本能を抱きやすい体質を持っているといえます。そのことから、単に「好き」と言うのではなく、「かわいい」とつい言ってしまうのです。
- また、つい言ってしまうのは母性本能を持っているからではなく、持っていると周囲より思われる方が、女性として何かと得であるという潜在意識もインプットされているためです。そのため何でもかんでも「かわいい」と発言するとも考えられます。
- 但しこれらは私の説であって、心理学的や生態学的に証明されているかどうかは分かりません。奥様心理を理解する参考にしていただきたいと思って申し上げています。
- 話は少々それますが、母性本能についてもう一つお話します。
- 女性が男性に対し「かわいい」と思う気持ちは、男性が女性に対し「かわいい」と思う気持ちに比べて、よりスケールが大きいものであることを、皆さんはお気付きでしょうか。
- 男性は女性に対し、異性への感情として「かわいい」と感じていますが、女性は男性に対し、異性を超えた母性本能で「かわいい」と感じているのです。
- 何十歳と年が離れているおじいちゃんに対し、若い女性が「かわいい」と感じるところは、そのあたりから来ているのではないでしょうか。